入社1年目の業務内容は、「覚えること」になります。
基本は樹脂の仕分け作業と回収作業補助になります。
樹脂の仕分け作業で、特にプラスチック製品原料としての樹脂を覚えることが重要となります。100種類は見分けがつくようになる必要があります。
樹脂名が同じでも、製品原料となると、紫外線や衝撃に強くするため添加剤が加えられることも、用途に合わせて成型しやすくするためにも手が加えられています。こうしたものはメーカー毎にグレードという形で種類が分けられています。
グレードが違えば成型条件が変わりますので、同じ樹脂であっても一括りにできません。
これらを覚えるためには、最初は事務所のバックヤードにいて、先輩社員が持ち帰ってくる樹脂を一緒に仕分けすることが重要となります。
どこの工場でどんな樹脂が使われ、どんなグレードがあるかが分かると、樹脂の特定がしやすくなります。
また、弊社では障がい者グループを招いて仕分け作業を行っております。これの検品作業も樹脂を覚えるのに役に立ちます。
樹脂名を意識ながら触ることで、質感(硬度、外観、重量密度)から該当樹脂を絞っていくことができます。
樹脂を回収する立場になったときに、回収樹脂がきちんと仕分できているかの確認が必要であるし、御担当者様と確認等ができることが必要になるので、樹脂が分かる事は仕事の基礎になります。
その他、先輩社員の手伝いをすることがあります。これで少しずつですが、排出物と場所に多くの人や中身が繋がっていって血が通っていきます。
また、運転免許次第では、最終処分場への廃棄物運搬などもお願いすることになります。
廃棄物(工場排出物)の回収から、有価物(リサイクル資源物)の工程(売却先)、廃棄物の処分場への運搬処理内容(マニフェスト等の手順)を少しずつ理解していただいて、1年間は弊社の仕事をする土台を築いていただきます。
(有)アイ・エス・オー 長友