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ボロヤのイメージ

産廃業者・リサイクル業者というのは、お客様にとってみれば要らないものを処分する業者ですから、そんなものを好んで取りに来るなんてけったいな人だねぇと見られるんしょうか? 今まで一度だけ「ボロ屋が来たぞ」と言われたことがあります。

そんな産廃業者の者が物知り顔で知識をひけらかしても、まずは信頼関係ができていないと疑われるかもしれません。専門分野の学者であれば、古きも新しきも奥も奥まで研究していると信用してもらえるんでしょうが。

かの有名な物理学者のオームも不遇な生活を強いられ、研究に必要な材料をゴミの中から拾ってきたと聞きますが。。。

 

プラスチックの仕分けをしている話をすると、「え、プラスチックを沢山触ってダイオキシン大丈夫?」とお客様に言われたことがあります。「毎日、家電使ったり、建物の中で過ごしたりしていて、ダイオキシン大丈夫?」とは聞きませんでしたが、プラスチックはダイオキシン発生するから危ないといったイメージが刷り込まれていたようです。

最近は海洋汚染の話になり、「ニュースで何となく触れていたけど、打合せが決まって真剣に調べると、色々誤解していたことがあるね」と言われると興味をもっていただけるのは嬉しく思いますが、ダイオキシンと同様、プラスチックは海洋汚染するから危ないとだけ直結したイメージが刷り込まれる怖さもあります。
情報が、どの視点から、どの程度裏付けがあってのことか、私自身もお客様にお話しさせていただくときは注意します。ただ慎重になりすぎると、説明は冗長になりますし、情報の鮮度も落ちます。

情報はそれなりの速さをもって大量に流れています。受け止めるだけでも大変で、そこに考える作業を入れるのは至難の業でしょうが、人間は忘れる生き物と言われるくらいなんですから、考えられるだけの量を受け止めるのが重要だと思います。人間は考える葦とも言われるくらいですから、考えることは大切なことだと思っています。ただ、その量の中にゴミ問題を加える人は、変わった人なんでしょうか? 難しいですね。

プラスチックのゴミ問題に分かりやすい本がありまして(プラスチックリサイクル研究会編著『プラスチックのリサイクル100の知識』東京書籍、1997年)があります。20年以上前の出版ですが、ワンウェイ製品を減らす事や生分解プラスチックのことも書いてあるので、寧ろ20年前に出版された本だから読む価値もあるような気がします。とは言え、アップデートされて敷居の低い書籍も見つけたら、いずれブログに投稿したいとは思っていますが。

なんでも表面化された話題というのは、実は結構古くからあったトピックであることは珍しくないです。
数年前からよく耳にする言葉にビッグデータがあり、これは電子情報収集力や処理能力が技術と社会制度によって向上したことで一般レベルまで話題になるようになったと思っています。私はこの単語を聞いて、データマイニングは勿論、行列(線形代数)や漸近理論なども思い浮かびますが、メディアがビッグデータという名前をつけて突然一斉に取り上げると、急に降って湧いたような最先端理論として出てきた感がして戸惑います。ただ統計に関心を持たれるのは良いことだと思います。

私個人の関心としては人工知能のディープランニングにノンパラメトリックな統計、ベイズ統計、マルチンゲール、合理的期待仮説など絡めた話を勉強したいんですが、それこそ現状時間がありません。

機会があって現在高校生に数学を教えているんですが、統計が必須になって、数学Cがなくなったんですね。行列を使った解き方(記述量削減法)について説明しようとしたら、行列の存在を知らないんでびっくりしました。更に次の過程からは統計に力を入れるみたいです。経済学や統計学が理系だということを高校生に知って欲しいですね。

 

プラスチックの特徴「安定性(生分解性)」の整理の場として記事を書こうとしたら、その前説で終わってしまいました(終わらないと文量と脱線が多くなりました)。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

有限会社アイ・エス・オー 長友